インドネシアでは、2026年8月2日より知的財産(IP)に関する新たな公式料金体系が施行されます。今回の改定では、商標関連手続の多くで公式料金が引き上げられるほか、一部の特許手続について新たな公式料金が導入されます。
以下、その概要をご紹介いたします。
商標:複数の手続において公式料金が改定
今回の改定では、商標関連手続の公式料金が40%~57%超引き上げられます。
対象手続および引上げ率は以下のとおりです
| 商標手続 | 引上げ率 |
| 商標出願 | +55.6% |
| マドリッド制度による指定出願 | +50% |
| 商標更新 | +55.6% |
| 更新猶予期間中の更新 | +55.6% |
| 異議申立て | +50% |
| 審判・不服申立て | +50% |
| 名称・住所変更登録 | +50% |
| 商標権譲渡登録 | +57.1% |
| 商標ライセンス登録 | +40% |
| マドリッド制度における転換(Transformation) | +40% |
近いうちに複数の商標出願を予定されている企業・個人の皆様は、新料金施行前に出願されることをご検討されることをお勧めいたします。
特許:新たな手続に公式料金を新設
商標とは異なり、特許制度における料金改定は限定的です。
今回の改定では、これまで個別の公式料金が設定されていなかった以下の手続について、新たに料金が導入されます。
- 出願人自ら取り下げた特許出願に対する実体再審査請求
- 出願人自ら取り下げた簡易特許(Simple Patent)出願に対する実体再審査請求
- 早期実体審査請求(Early Substantive Examination)
特に早期実体審査制度の導入は注目すべき変更です。市場投入やライセンス交渉など、迅速な権利取得が求められる案件において、新たな選択肢となることが期待されます。
権利者が検討すべき対応
制度改正を踏まえ、インドネシアにおける知的財産ポートフォリオおよび出願戦略を見直すことをお勧めします。
商標権者
- 2026年8月2日以前に予定している商標出願を前倒しで行う
- 更新期限が近い商標を確認する
- 譲渡登録、ライセンス登録、名義変更等の未処理案件を整理する
对于专利申请人,新增程序将提供更大的程序灵活性,尤其适用于希望恢复特定申请或加快实质审查的申请人。
特許出願人
新たに導入される制度により、出願戦略の柔軟性が向上します。特に、取り下げた出願の再審査や早期権利化を希望する場合には、有効な制度となる可能性があります。
今後の展望
今回の料金改定により、多くの商標関連手続では公式料金が引き上げられますが、これはインドネシア政府による知的財産制度の近代化および運用強化の一環でもあります。
インドネシア市場への進出を検討している企業にとっては、知的財産権を早期に取得・適切に管理することが、紛争発生後に対応するよりも、時間・コストの両面で大きなメリットがあります。
AFFA Intellectual Property Rights は、インドネシアを代表する知的財産法律事務所の一つとして、国内外のお客様に対し、商標・特許の出願、権利維持、各種登録手続、ポートフォリオ管理、および権利行使まで、幅広いサポートを提供しております。
インドネシアにおける知的財産権の取得・維持をご検討中の企業様は、新料金施行前にポートフォリオおよび出願計画を見直されることをお勧めいたします。
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AFFAについて
AFFA Intellectual Property Rightsは、1999年に設立されたインドネシア拠点のブティック型知的財産法律事務所です。国際的なブランドおよびイノベーターに対し、インドネシアのダイナミックな知的財産環境において、出願手続、ライセンス、権利行使、商業化に至るまで、包括的なサービスを提供しています。
当事務所はその卓越した実績により高く評価されており、Asia Business Law Journal主催の「Indonesia Law Firm Awards 2025」において「インドネシア最優秀ブティック法律事務所」および「IPエンフォースメント・ファーム」を受賞しています。また、WTR 1000(世界有数の商標専門家ランキング)においても「Recommended Firm 2024 — Indonesia」として掲載されています。

